犬のしつけ第一歩!おすわりの必要性と効果的なしつけ方

愛犬との散歩中、忽然と現れた他の犬に興奮して飛びつく愛犬。そんな時、「おすわり」と一言で愛犬が落ち着く姿を想像できますか?「おすわり」は愛犬の安全を守る魔法の言葉であり、日常生活での小さな不便や危険から愛犬を守る重要なキーなのです。

  • 「おすわり」に隠された重要な理由ってなんでしょうか?
  • 「おすわり」を効率的に教えるためには?
  • 「おすわり」を通じて、愛犬との信頼を深めるには?

実は、「おすわり」のコマンド一つで、愛犬との生活は大きく変わります。

何故なら、この行動は愛犬の安全を守るだけでなく、社会的マナーの基礎を教え、さらには飼い主との信頼関係を深める効果があるからです。

長年犬のトレーニングを行ってきた私は、この重要なコマンドを愛犬に教えるための効果的な方法と、それを通じて得られる数々のメリットを体験してきました。

この記事では、「おすわり」の必要性から始まり、愛犬にこのコマンドを効率良く教えるための具体的な手順、そしてトレーニングを通じて愛犬との関係をさらに深める方法まで、幅広くご紹介します。

この記事を読むことで、愛犬の「おすわり」がもたらす驚きの効果を実感し、毎日の生活がより安全で充実したものに変わることでしょう。

犬に「おすわり」を教える重要性・メリットについて

愛犬の生活において、「おすわり」は単なるコマンド以上の意味を持ちます。この一言が、犬と人間の間にある理解と信頼の架け橋となるのです。ここでは、なぜ「おすわり」を教えることがそんなにも重要なのか、その理由を深掘りしていきましょう。

また、おすわりは基本のしつけとして、「マテ」や「フセ」につながる基本的な体勢にもなります。まずは「おすわり」をしっかりマスターしていきましょう。

  • 安全の確保
  • 社会的マナーの習得
  • トレーニングの基礎
  • 精神的安定の促進
  • 信頼関係の構築

安全の確保

最も基本的な理由として、犬が「おすわり」をすることで、その場で静止するため、犬と人との間で起こりうる事故やトラブルを減少させます。例えば、犬が道路に飛び出そうとした時、確実に「おすわり」をさせることができれば、重大な事故を防ぐことが可能になります。

社会的マナーの習得

「おすわり」は犬が学ぶ最初の社会的マナーです。公共の場所や他人の家を訪れた際、犬がこのコマンドを理解し従うことで、周りの人々との共存がスムーズになります。散歩中に他の犬や人に出会ったときも、興奮して飛びつくことを防ぐために重要です。

トレーニングの基礎

「おすわり」は犬のトレーニングにおいて、最も基本となるコマンドです。このコマンドをマスターすることで、犬は飼い主からの他の指示に従う基礎を学びます。「待て」「伏せ」など、より複雑なトレーニングへの第一歩となるのです。

精神的安定の促進

犬が「おすわり」をすることで、その場で落ち着きを見つけることができます。特に、新しい環境や多くの刺激がある場所にいる時、犬が不安や興奮を感じているときに、「おすわり」で一時的に落ち着かせることができるのです。

信頼関係の構築

犬との間に信頼関係を築くには、一貫したコミュニケーションが必要です。「おすわり」のような基本的なコマンドを通じて、犬と飼い主の間には相互理解が生まれます。この小さな成功体験が積み重なることで、飼い主と犬の信頼関係はさらに深まります。

効果的な「おすわり」の教え方

「おすわり」のコマンドは、犬のしつけにおいて基本中の基本です。この指示を効果的に教える方法は、犬とのコミュニケーションを深め、今後のトレーニングの基礎を築きます。以下に、具体的かつ詳細な手順を示します。

事前準備

  • 静かで注意が散らない場所を選ぶ: 犬が他の刺激に惑わされず、飼い主に集中できる環境を整えます。
  • トレーニングに適した時間を選ぶ: 犬がリラックスしており、活動的な時を選びます。食後すぐや疲れている時は避けます。
  • 低カロリーで小さなおやつを準備する: しつけにはおやつを使い、トレーニングを行うといい事がある事を知ってもらう必要があります。トレーニング中は何度もおやつを使うため、食べ過ぎに注意します。
  • おやつを犬が好むものにする: 犬の興味を引き、集中を促すために、特に好んで食べるおやつを選びます。

ステップ1: アイコンタクトを取る

犬の目を見てコミュニケーションをとりましょう。アイコンタクトの取り方については別記事でまとめています。
飼い主へ注目させましょう。これは信頼関係の構築にも繋がります。

しつけ・トレーニングの初めの一歩!アイコンタクトで愛犬と心を通わせる方法!

ステップ2: おすわりの動作を誘導する

  • おやつがある事を意識させます。
  • おやつを使って頭をあげさせます。
  • 自然とお尻が床につきます。
まずはおやつがある事を教えます
おやつを頭上に持っていきます。画像は犬との距離が少しありますが、近すぎると飛びかかってしまうかもです。
自然と座ります。

お尻が床に触れた瞬間に「おすわり」と言い、即座にご褒美を与えましょう。 正確なタイミングでご褒美を与えることが、犬がコマンドと行動を結びつける鍵です。

また、「おすわり」ができた際は、おやつの他にもたくさん褒めてあげましょう。 明るく、はっきりとした声で大げさに褒めます。

コトラ
コトラ

俺はもうオスワリマスターだから外でもできるけど、お家の中の方が気が散らなくてオスワリしやすいよ

ステップ3: 繰り返しと定着

犬の集中力は長く続かないため、短時間で集中的に行うことが重要です。また、徐々におやつを減らしていき、 犬が「おすわり」のコマンドを理解したら、徐々におやつなしでコマンドに従う練習をします。
成功したら褒めることは忘れないようにしましょう。

ステップ4: 状況を変えてトレーニング

異なる場所でのトレーニングを行いましょう。
家の中で完璧に「おすわり」できても、外に出ると様々な事に気を取られ、できなくなってしまうこともあります。家の中だけでなく、外出先や他の部屋でも「おすわり」のトレーニングを行います。これにより、どんな環境でもコマンドを実行できるようになります。

しつけの際の注意点

犬のしつけは、愛犬との信頼関係を築き、共生するために欠かせないプロセスです。しかし、その過程でいくつかの注意点があります。以下に、しつけを行う際の具体的な注意点を詳しく解説します。

一貫性を保つ

同じコマンドを使用するようにしましょう。 「おすわり」などのコマンドには、家族全員が同じ言葉を使うことが重要です。異なる言葉や指示を使うと、犬が混乱し、学習が遅れる原因になります。
「おすわり」「すわれ」「ダウン」など言葉はそれぞれありますが、統一して使うようにしましょう。

また、ご褒美も一貫しましょう。
おやつは「おすわり」できるようになるに従い、少なくしていったとしても、褒めることに関しては一貫して褒めてあげましょう。
ある時はたくさん褒めて、ある時はあまり褒めないというのはあまりよろしくありません。

ポジティブな強化を利用する

犬はポジティブな強化によって最も効果的に学習します。望ましい行動をした際におやつや褒め言葉を与えることで、その行動を繰り返すようになります。
不適切な行動をした時は、罰を与えるよりも、正しい行動を促して報酬を与える方が効果的です。たくさん褒めてあげましょう。

短いトレーニングセッションを心がける

犬の集中力は長くは続かないため、一度のトレーニングは5分から10分程度に留め、一日に複数回行うのが効果的です。
犬の様子を見て、必要ならばすぐにトレーニングを中断しましょう。

環境を整える

トレーニングは、外部の刺激が少ない静かな環境で行います。他のペットや人が近くにいないことを確認しましょう。まずは慣れ親しんだ家の中で行うようにしましょう。
基本的なコマンドが身についたら、徐々に様々な場所や状況でトレーニングを行い、犬がどんな環境でもコマンドを実行できるようにします。

犬の個性を尊重する

全ての犬が同じペースで学習するわけではない: 犬によって学習のペースや適性は異なります。焦らず、愛犬の個性に合わせたトレーニングを行いましょう。
トレーニングは犬との関係を深める機会です。イライラしているときはトレーニングを避け、いつも愛情を持って接しましょう。

うまくいかないときの対処法

犬のしつけは時には思い通りに進まないこともあります。特に「おすわり」のような基本的なコマンドでも、犬によってはすぐには理解できないこともあります。そんな時に役立つ対処法を具体的に紹介します。

信頼関係が構築できているか?

しつけがうまくいかない時は、信頼関係が構築できていない状態でしつけをスタートしている事があります。
アイキャッチはうまくできていますか?
もし、日々の生活の中で、愛犬と目線が合う事がないのであれば、信頼関係が構築できていない可能性があります。
こちらの記事を参考に、信頼関係を構築するようにしましょう。

犬のしつけ・トレーニング成功へのポイント!知っておきたいしつけの基本!

トレーニング方法の見直し

コマンドをより簡単なステップに分解してみましょう。犬が一連の動作を一度に理解するのが難しい場合、ステップを細分化して、少しずつ教えることが有効です。
また、使用しているおやつについても見直ししてみましょう。
もしかしたら、愛犬にとって魅力的なおやつと感じていないかもしれません。大好きなおやつを使うようにするとしつけの食いつきも変わってきます。

トレーニング環境の調整

しつけトレーニングを行っている場所についても、改めて見直してみましょう。
愛犬にとって、落ち着いた場所でトレーニングできていますか?環境による刺激が犬を散らかせている可能性があります。より静かで、犬が集中しやすい環境でトレーニングを行いましょう。

トレーニングのペースを犬に合わせる

犬が疲れている、または興奮している時にはトレーニングを避け、犬が最も集中できるタイミングで行うようにしましょう。無理なトレーニングは避け、愛犬の様子を見ながらトレーニングしましょう。
長時間のトレーニングは犬を疲れさせてしまうため、短いセッションを一日に何度か行うことが推奨します。

ポジティブな体験を増やす

犬が望ましい行動を示せなかった時に叱ることは、犬の学習意欲を低下させます。失敗しても冷静に、次に成功した時にしっかりと褒めることを心がけましょう。
小さな成功でも大きく褒めて、犬がトレーニングを楽しいと感じられるようにします。

まとめ

「おすわり」はしつけの第一歩となります。「待て」や「伏せ」など、他のしつけの基本となるため、しっかりとマスターするようにしましょう。

しつけは一朝一夕でうまく行くことはなかなか難しいですが、
コツ・ワンポイントアドバイスとしては

  • しつけに適した環境でトレーニングする
  • 報酬を与えるタイミング
  • たくさん褒めてあげる
  • 根気よくトレーニングする

事を意識するようにしましょう。

「おすわり」のコマンドの教育は、犬とその飼い主にとって多くの利点をもたらすとともに、犬のしつけの基礎として非常に重要です。しっかりマスターするようにしましょう。